プレスリリース | よくある質問と答え | お問合せ | サイトマップ
医師転職サイトドクターズアヴェニューHOME > エッセイ > 出産難民←→少子化
2007年10月11日
先日、同級の友人に久しぶりに会いました。お互いに近況を話したところ、なんと彼女は12月に新しい家族が増えると告白!5人目の子どもを高齢出産します。互いにワーキングマザーとして頑張ってきたのですが、彼女は郵便局長、ましてや今月民営化になりトラブルも予測できないほどの時期に出産とは、、参りました。。あなたの大変さに比べたら私の悩みなどは小さい小さい、とすぐに悟り、お互い頑張ろうな…と大きなため息を残して久しぶりのおしゃべりも終わりました。
彼女のようなリスキーな出産は大阪では3つの病院しか受け入れてくれないようになりました。新聞やテレビで騒がれていることは本当だったんだと、身近に感じました。
少子化に歯止めを利かせないといけないにも拘らず、出産受入れ病院がない、私たちは不安でうろうろするばかりです。
でもその裏側、医師の立場からすると飛び込み出産が増え、胎児の状態も妊婦の感染症有無もわからないまま分娩を引き受ける。その多くの妊婦は健診を受けず、かかり付けの医師もいないとのこと。その結果、非常にリスクの高い分娩であろうことは素人でもわかります。
おそらく本人も異常があってもわからない状態で陣痛がきたから救急車を呼んだ、とういう方も少なくはないのではと思います。飛び込み出産を受け入れれば受け入れたで、母子に何かあれば医師の責任が問われます。これではただでさえ少ないといわれている産婦人科医が今後もっと減少してしまうことは想像できます。
今は違う認識ですが、当時は年配の方から陣痛で救急車を呼んではいけないと聞かされていました。
私が数回経験した出産ですが、陣痛の間隔が短くなれば、かかり付けの病院へ電話して今の状態を話し判断を仰ぎます。いざ入院となり、夜も遅いので主人はお酒を飲んで寝ている中、さっさと入院の用意をして家の鍵を閉めてタクシーで病院へ行ったものです。私がタクシーの中で呼吸が荒くなると「ま、ま、まさかお産ですか?!」とびっくりされてよく動転されるので、落ち着いて安全運転で行ってください、と促したものです。こういうパターンがベストだとは申しませんが、当時普通だったと思います。
また、私も定期的な妊婦健診を数回飛ばしたことがありました。休みも取れず忙しさもありましたが、診察費用も重なると大きくなります。当時は3千円前後でしたが、今は5千円前後とのこと。血液検査などがあると通常より3倍以上かかることもあります。妊娠は病気ではないので自費診療、なので病院、診療内容によってもかなり差が出てきますし、異常があると出費もかさむことになります。
となると医師がどうにかできる範囲ではなく、厚生労働省が救急医療での対応を検討すると出していますが、もっと根本になる単純なところに目を向けて欲しいと強く願います。倫理的な側面も考えると文部科学省にも出張っていただかないといけないかもしれません。