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子を育てるのに思うこと 3 〜どうなる? 公立教育〜

2007年10月01日

私ははっきり言って、教育ママではない、中学受験も目指していなかったので、健康で友達と仲良く過ごしてくれればよし、と思っていた。というのは、いつまでであったか。中学直前にもなってくると、教育に関してにわかに騒がしくなってきた学力に関しての巷の色々な話を真剣に聞いたり、塾の先生の話が真実味を帯びて感じ始めてきたりである。
1学期が終わり、今までの評価やテストの点数は良い方だったが、今夏初めて塾で全国標準テストを受けさせたら、塾で見てもらっている国語と算数はとても良いものの、理科と社会は国語と算数の半分の点数で、今までの学習は何だったのだろうと、驚きと不安を覚えた。
しかし塾の先生はやさしく、この範囲は小学5年生までに小学校で習っているはずのもので、まれに学校や先生の指導の差はあります、との事。
少々納得がいかず、帰宅するなり、今までの教科書・ノートを全て見直し、何処にもそのようなことが書かれていない。ましてや、購入したテキストを見て、ノートのまとめが数ページ、プリントの枚数5〜6枚と、テキストページ枚数の格段の違い、呆然とするほどあっさりと急ぎ足で授業が進んだことが解った。これでは、先生がしっかりと教えてくれていても、標準模試さえ答える事ができないという現実を知った。
夫はやはり塾に行っといて損は無かったろう、と言っていた。自分の実力を学校以外のテストで試し、現実を知ることはいいことだろうと。

4月に全国学力・学習状況調査のテストが行われた。全国の国立・公立の小中学校32,265校(参加率 99.96%)、私立の小中学校 539校(参加率 61.88%)が調査に参加した。その結果がまだ公表されていない。結果は個人毎に分析された後に渡されることになっていると、担任の先生からの説明だった。まだ、結果は貰えない、そんなに時間がかかるものなのか。
報道によると、データの公表はかなり慎重に行われることになっている様だ。実施要領では学校ごとの結果は各校の判断にゆだねられ、管内の各校の結果公表にかんしての指導を市教委が行うことになっている。
データの数値が一人歩きし、序列化や過度な競争をあおることが予想される、と書いてある。
それゆえ、簡単に公表できないのには、市区町村の格差があるのかないのか、そういう憶測を生むことになっているのに。何だかいつもお役所中央のお取り決めは、子どものためといいながらも、固いという感覚を覚える。小学校の学力調査問題を解いてみたことがある人はお解かりだが、題数が少ないうえに、簡単な問題が多かった。もちろん、おさらいしてみたが特に難しいとは思えないものだった。これならそこまで強固に公表しない結果が出ているとも思えないのだが、事実はどうなっているのだろうか。

半月ほど前に、とうとう「ゆとり教育」のはっきりとした見直しと言うべきものが、報道された。現在の小学校の授業時間は6年間で5,367コマ、今回の素案では5,647コマになる。内容の改正点は、高学年から外国語学習を週1コマ、設け総合学習を1コマ減らす。国語、算数、理科、社会の各教科を学年に応じ増加させるらしい。(私立小学校の6年間の授業時間は削減される前のままで、現在の公立より週5〜6時間多いとされる)
自ら学び考えるという理念そのものは、引き続き掲げている。
しかし、大体の人が見るに、学力低下の実態は悪い方に感じざるを得ないものである。しっかり勉強時間を確保したのだから、後は自分たちで何とかしなさいよ、などとでもおっしゃりたいのではないかとも感じる。

過去からの実績や成果の反省を総括すべきだ、脱「ゆとり教育」徹底した検証まず必要とか、ゆとり教育の方針の転換は現場の困惑を心配する、とか、単に学力低下批判をやり過ごすための授業時間の数合わせでは問題の解決にはならず、とか、報道側の社説などもかなり辛口である。ごもっともです。
今の教育理念が「ゆとり教育」とその一言で表現されるようになって、その頃に公立の小学校、中学校教育を受けた子どもの学力はどのようになったのか本当に心配である。もちろん今の自分の子どもはだいたい把握できましたが。
改定は早いほどいいのだけれど、中央の方々も子どもたちの現実の姿を把握して、できたらツケが後回しになるような事は無くして欲しい。何が足りなかったのか、もっと現場の先生たちの意見と現状を汲み上げてもらうとか、ゆだねる部分はゆだねるとか、考えられる事はたくさんあると、思えるのだが。
私の私的な意見だが、もともとにあった教職員の完全週休2日制導入と同時に「ゆとり教育」を始めたのは、一番痛かった点ではないかと考えている。もちろん改革時には痛みを伴うものだが、時間数を減らし続けてきた上に、もっと減らし、中央の考えていたものと異なるゆとりを作り出してしまった。
昨年から担任している先生は、まだ20代だが、その生活指導をみると、家庭の行き届かない部分を学校に求めているのはと、反省した点が多い。ご飯はしっかり、感謝を忘れずに、できる限り残さないようにする。挨拶をしょう。そんな簡単なことを5年生から指導してもらった。4年生後半でバラバラに粗雑になったクラスだったが、最初うるさがっていた子どもたちも自然と身についてきたし、クラス内の揉め事は全く無くなった。
私も含め、親たちも存分に家庭のなかで、親らしい働きをしているのか、襟を正して、この問題を軽く考えないよういこうと思う。


 

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