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医師転職サイトドクターズアヴェニューHOME > エッセイ > 山岳〜冬と夏
2007年08月01日
と、いうテーマですといかにもバリバリと全国の山岳地帯を歩き、登山を重ねて来た経験談などをしたためる、、といったイメージですが全くそうではないのです。私もできれば「北壁」!せめて「地球の歩き方」を凌駕するぐらいいろいろ体験したかったのですが、時間、体力、それ以上に必要な自分への厳しさがないので中途半端な体験しかしていません。その中途半端な体験を通しながら自分を省みる言わば反省文?になりそうです。
ことの始まりはスキーでした。ゲレンデを滑るのですが、少し上達してくるとゲレンデではないところを滑りたくなってきます。あの山の斜面を滑ろう!とそのうちスキーを担いで小さな山を歩きました。苦労して登っても滑る時間は30秒であったり、転倒するとそのまま一番したまでノンストップ・・登った苦労は何処へ・・そしてバスで頂上まで上がり半日掛けて滑り降りる夏スキーの立山アルペンルートを知りました。重いスキー板を担いで(当時のスキー板は長いのです)ケーブルやトロリーバスを乗り継いで頂上まで行きました。そこはなんて美しい景色なんだろう・・別世界でした。早速スキーを履いて景色を楽しみながらゆっくりと滑り、天然記念物の県鳥である雷鳥があちらこちらにいるのに感動していました。ところが感動もつかの間、山の天気は女心と同じで?変わりやすいもの、ガス(濃い霧)が辺りを覆い始め、あっという間に一寸先は闇状態になりました。早く宿舎に帰らないと大変なことになる!とゆっくりとストックで障害物を確かめながら歩きましたが行けども行けども人とも会わないし、何も見つからない。本当に怖くなりました。そこに一瞬、雲の切れ間のような霧の裂け目が通り、一瞬辺りが見えたとき背後に宿舎がありました。通り過ぎていたのでした・・霧が出たときは動かない、登山の基本でした。
翌日は朝から晴天でした。今日は気が済むまで滑ろう!と機嫌よく滑り始めたのですが、楽しかったのはここまで、それからが地獄の始まりでした。登山の基本の基本、何らかの日焼け対策を忘れていたのでした!その夕刻から高熱が出始め顔がパンパンに腫れ上がり、脱水状態に陥りました。山上なので救急車も呼べないし、一人で3日間必死に耐えました。その後は顔がぼろぼろになり、二度と基本を怠りません!と自身に誓いを立てた記憶があります。
それから20年程、ビギナータイプのいろいろな山にも行きましたが、基本は怠っておりません。
夏は渓流釣りに行きます。これは山の渓谷を歩きながら釣り登ります。ターゲットは天然のアマゴや岩魚です。とても賢くて知恵比べ、根気比べで吊り上げます。地図でアマゴ谷というところを見つけたときは感動してすぐに行きましたが、これはすごく辺ぴというか開発途中のスキー場で道もまともでなくはなく、人間が中途半端に手を加えてそのまま放置されているので異様な雰囲気でした。が、やはりアマゴは入れ食いでした!でもここでキャンプを張ったときは夜中に狼が出て、テントの周りをぐるぐると囲まれたときは生きた心地がしなかったです。
これらの体験から、苦労やリスクを負わないと素晴らしい甘い経験もできないと身を持って感じました。
長男に「岳人」と名前をつけましたが、少しオタクで運動も陸上系だけで思い通りには育たないな、と思いましたがその子どもも高校生になり、なぜか山岳部に入りました。そこで名前の由来について話をしてあげると少し運命的なものを感じたようでした。今週から立山アルペン〜剣岳に登山キャンプに行くようです。羨ましい・・・。