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エセ尼僧 vol.4

2007年02月01日

桜の花は春、満開となり、やがて葉が出て散ってしまいます。冬が来ると葉っぱも枯れ落ちていきますが、翌年の春には新たにつぼみをつけ、また花見のシーズンを迎えます。

自然のサイクルはまるで作為的です。今年咲いて散った花は来年も咲いて散り、今日昇って沈んだ太陽は明日も昇って沈みます。

サイクルの一部である私たちも、この世に生まれて、やがて死んでいきます。そして、何百何千年の時を経て再び生誕すると言われます。

いわゆる、「輪廻転生」が今回の作品の本質で、そのために何故か坊主頭が必要だったのです。

宇宙について考えた時、思い浮かぶのは「輪」です。回りつづけて涯がないものです。

あるいは、コスモロジーとしての曼荼羅です。そうすると、壁の絵の中のマネキンたちが、心なしか曼荼羅の諸仏に思えてくるものです。かれらに囲まれたような気配を感じながら、みぐしをおろしました。

頭を丸めたあとには当然、苦行が待っていました。いや、苦行と言っては怒られると思いますが、若干の痛みと忍耐を要するものではありました。


 

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