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医師転職サイトドクターズアヴェニューHOME > 医療ニュースフラッシュ > グラスゴー空港 炎上車両突入事件とイギリス医療 2007年07月04日 AFPBBニュース 参照

医療ニュースフラッシュ

2007年07月10日

グラスゴー空港 炎上車両突入事件とイギリス医療 2007年07月04日 AFPBBニュース 参照

イギリスのゴードン・ブラウン新政権にとって最初の試練となった、6月末のロンドン自動車爆破未遂事件とグラスゴー空港の炎上自動車突入事件。テロ(terrorやterrorism)という単語や国防意識を盛んにするためのナショナリズム的論調は極力抑えた冷静な対応が、現政権のイラクへの姿勢を表明している印象があります。ブレア時代も政府以外は、「対テロ戦争」や「イスラム原理主義との対決」といった気勢にどこか冷淡な空気がありましたが、今回の一連の事件では容疑者の他に被害者が出なかったことも幸いして、今後のイギリスの動向を決定づける端緒となるかも知れません。
今回の事件では新政府のテロへの姿勢だけでなく、イギリスの積年の頭痛の種、医療問題にまでも飛び火したようです。逮捕された容疑者のうち主要メンバーが中東出身の医師や研修医だったことが連日の報道の話題となっています。

日本の医療危機が論題に上がるとき、必ず比較されるイギリス医療ですが、イギリスは医師・医療従事者不足の解決に当たって海外から医師(Overseas Doctors)と医療従事者を、特殊VISAを発行し雇用してきました。今回逮捕された容疑者の殆どが、特殊VISAで勤務していたOverseas Doctorsであり、同じ王立病院で勤務していたことが分かっています。
※イギリスで医師免許を取得した者ではなく、出身国家で免許を取得した医師をOverseas Doctorsといいます。

海外からの雇用が国家の安全を脅かせるという面は否定しきれないかも知れませんが、今回の事件のポイントは外国人の採用ではなく、なぜ「医師」が無差別殺人を図り得るかという点に集約されます。「医師」というインテリジェンスを核とする職に就くには、多くの国で多大な学資を必要とし、今回の容疑者たちも比較的裕福な家庭環境にあったようです。中東地域だけでなく、同じヨーロッパではフランスでも顕著なように、イスラム原理主義は低所得者層の青少年に浸透するという典型パターンがありました。裕福であり、マインドコントロールではなく自ら育んだ知性がある筈の人間、しかも「医師」を生業とする人間にすら訴える背景の解明が待たれます。
Overseas Doctorsですが、昨年2006年7月で廃止されています。廃止の理由として本国イギリス出身医師の就業を奪う人数に達し始めたから、つまり医師不足が解消され中東・アジア系やアフリカ系医師の採用を削ったようです(ヨーロッパ人医師には変わらない就業機会が残されています)。人手が足らないときにはそれこそ道具のように掻き集め、事足りたら異人種を排する発想に、今回の事件の一因がなければいいのですが。


 

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