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医師転職サイトドクターズアヴェニューHOME > 医療ニュースフラッシュ > 黄砂と喘息
2008年06月18日
中国から日本に飛来してくる物に黄砂がある。
以前中国に行った際、空が黄砂でかすんで見えた事を思い出し、その時は自然が起こす現象に驚きを感じた。
しかし、近年、日本において黄砂が及ぼす健康被害について、稀にメディアで報じられてきたのだが、日本呼吸器学会において、黄砂の飛来がぜんそく患者に及ぼす影響についての調査結果が発表された。
鳥取大学による調査で、20才以上のぜんそく患者117人を対象に行なわれた。2007年3月から5月にかけて鳥取県米子市内において、黄砂の影響で、視界が10キロ以下になった9日間の翌日に聞き取りを行なったのである。
その結果、3月、4月では、全体の3割の患者において、ぜんそくの悪化や、鼻水が出るなどの症状が報告された。
5月の調査でも、16名がぜんそくの悪化を訴えた。
これらの症状が一概に黄砂が及ぼした影響であるとは断言できない。
しかし、黄砂が飛んだ日と飛ばない日の空気中のちりを分析した所、アレルギーを引き起こすカドミウムやニッケルの含有量が多く含まれているのは、前者の日であった。
黄砂というよりも、黄砂に付着している有害物質がぜんそくに対し、悪影響を与えているのではないか、と研究グループの渡部助教授は話す。
空気中を舞う黄砂を完全に防ぐ事はできず、環境の変化で徐々に飛来地域も拡大している。
今回はぜんそく患者に対しての研究であるが、ぜんそくに限らず、他の病気についての影響も十分考えられる事だけに、非常に興味ある研究であると感じた。