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事務長インタビュー

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事務長インタビュー 第5回 汐田総合病院

2013年02月15日

【初めに】

第5回の事務長インタビューは、『公益財団法人 横浜勤労者福祉協会 汐田総合病院』で、横浜市鶴見区にある261床の病院です。
今回は、医師招聘担当者の菊池輝事務次長に、求人についてはもちろんの事、病院の特色や、理事長先生と菊池事務次長のお人柄に触れる事のできる内容を伺いました。

【病院について】

■汐田総合病院の強みをお聞かせ下さい。

地域のかかりつけ医療機関である事を念頭に、各科の専門性を生かして、ジェネラルに、広く診療していくことを重視しています。その中でも専門領域として脳神経系を専門とする医師が11名常勤医として在籍し、常勤医32名の3分の一を占めて、24時間365日脳卒中ホットライン対応をおこなっています。また、内科は一般内科として総合的な診をしていますが内視鏡検査・処置を中心とする消化器系と高齢者医療を中心とする総合診療科系に分かれてそれぞれの特徴を生かした診療をおこなっています。
病院としては、DPCを導入して急性期への取り組みを行い、更には、回復期病棟と療養病棟を有しています。さらに、病院の近くには24時間在宅支援診療所、また病院の3階には老健施設を設けており、医療と介護を融合させ、切れ目のない医療提供を行っています。
地域医療の観点から、病病連携などを行っており、認知症の受け入れを行う病院として、地域に貢献しています。

■病院の今後のビジョンや戦略について

2001年に移転後の翌年2002年には回復期リハ病棟を設置し、2005年に療養病棟、2006年に在宅診療所を開設し、2008年には病院内に総合ケアセンター室を開設し、法人運営の老人保健施設・グループホームや、訪問看護ステーションを設置して、入院のみならず、退院後のケアまでを切れ目ない医療・介護を行う為に法人内で連携して、医療強化をしていく事が、構想の一つに挙げられます。
また、鶴見区内にある5病院で連携して、他の病院で受け入れできない患者さんを、たらい回しにならないよう、病病連携を強化し、多くの救急患者さんを受け入れられるような体制作りを行っています。
尚、鶴見区内の各介護施設との連携も視野に入っています。患者さんを医療介護難民にさせないために当院が中核となり、今年近隣に開設される老人ホームとも連携をし、いつでも受け入れ可能な体制作りを行います。特に在宅支援体制を強化していきます。

■院内で改善したい点はありますか。

医師採用担当としては、医師の勤務負担を軽減したいと考えています。例えば、当直回数の軽減や、当直明けの休日保障、その他の休暇日についての保障です。

【環境などについて】

■周辺の環境と、地域と病院との関わりをお聞かせください。

環境については、病院から、川崎・横浜・渋谷へのアクセスが良く、川崎駅は隣に位置し、渋谷までは電車で30分弱と、非常に便利な場所にあります。
もともと、病院がこの地へ移転する以前の約50年間、京浜工業地帯のJR鶴見線沿線にあり、2001年、国鉄操作場であった現在の場所に移転してきました。当初、半径500m以内は野原で何もなく、当院が移転してきたことにより、住宅が建ち、コンビニエンスストアなどの店舗が増えました。この地域は、現在、新鶴見地域と呼ばれており、ホームセンターや、ショッピングセンターなどを建設する計画が立っています。
近隣の病院として、半径2km以内に横浜市東部病院や、川崎幸病院があり、半径4km以内となると、関東労災病院、菊名記念病院といった、比較的に急性期に特化した大きな病院があります。ですので、自分たちがどういった医療を提供していくかを常に考えながら運営しています。
また、移転前の旧病院が立っていた場所は病院の外来機能を持った大型診療所として残して診療を継続してきました。この診療所も2012年5月にその近隣に医科歯科を併設するモダンな大型診療所療所として新築移転しました。そして、病院圖診療所の間を患者さんが行き来し易いように、シャトルバスを運行しています。

■患者層について教えてください。

患者層としては、入院患者さんの平均年齢が71歳で、高齢者が多い病院です無料低額診療事業として生活困難者の受け入れを行っております。病院全体で生活保護を受けている患者さんの割合としては3割位を占めています。この無料低額診療事業を行ってきた事が、社会的に認められ、公益財団として社会福祉的な準公的な病院となりました。

【理事長先生について】

■理事長先生のお人柄を教えてください。

時代の先見性をもった先生です。医療情勢の変化、地域の変化を察知し、病院のポジショニングや地域のニーズを把握し、先を見て私を含めた職員を引っ張って下さいます。例えば、国がどういった政策を出すか、或いは、厚生労働省がどの方向性に医療機関をもっていきたいかといった事に対しての役割を見出し、当院が社会的にどの立ち位置で必要とされるかを考えています。
人柄としては優しい先生で、医師とは個々との関わりを持ち、医師面談を行い、特に、その医師の良さをどう伸ばすかを考えています。過去の話ですが、ある医師は、何度も院長室に呼ばれた為に、理事長先生を校長先生と呼んでいました。その位、面倒見の良い理事長先生です。また、看護師とコメディカルなどでも、「何かあれば言いに来なさい」と言って下さるくらい熱心なところがあり、人育てには理解のある理事長先生です。
また、趣味はアウトドアが好きな方で、以前は、福島の山中に何人かの職員と共にマルタ小屋を造って、みんなで風呂には入ったり、自家栽培をしたりという事を聞きました。今は、お孫さんを非常に可愛がっていらっしゃるようです。

■理事長先生と菊池事務次長に関わるエピソードはありますか?

私が入職3年目で医事課だった頃の事です。長期外泊をした患者さんがいたのですが、診療報酬上で『長期外泊は査定の対象になる』と当時、若き部長だった理事長先生に報告をしました。すると、「その患者さんが再度入院で戻ってきた時にベッドが確保できるのか」と叱られ、点検に出したその患者さんのレセプトに「患者さんの立場に立って考えること!」といった付箋を貼られたことを今でも覚えています。それだけ患者さん想いの先生です。
また、私の個人的な話ですが、仕事中に突然心が壊れかけて仕事が手に付かず、全く身が入らない位に体調が悪くなった事がありました、その時には、理事長先生が相当心配して下さり、自ら診察して下さいました。本当にありがたい事です。

【事務次長ご本人について】

■入職された経緯と現在の率直なお気持ちをお聞かせ下さい。

学生の頃、人の役に立ちたいと云う想いと、手に職を付けたいという希望を持っていました。一度は別の会社に勤めましたが、民医連の理念に共感と興味を持ったきっかけから、この病院に医事課の事務として入職しました。その後約4年のサイクルで人事異動があり、病院から離れ、診療所で勤務した時期がありながらも、各部所で様々な試行錯誤を繰り返してきた現在、医局の事務を担当する職務のやりがいと、激務なだけに医師をはじめ多数のみなさんに助けられ病院職員同士の暖かさを感じています。

■医師の採用及び人事での苦労や注意点を教えて下さい。

Webサイトへの広告、紙媒体を使った広告を掲載すると、問合せは多いものの、実際に面接まで至るケースは年間4~5名で、その内入職は1~2名といった割合です。勤務日数や条件面などで合わない事が多いのですがそれでもその中、昨年は3名が入職してくれました。貴重な成果です。尚、入職後の事については、集団医療を行っているため、1人で医療を行うのではなく、現場との連携をしていく事が大切だと考えています。
また、当院では、臨床研修医の門を広くし、受け入れを行っております。更に、病院の強みとして、病院自体が個人を尊重しながら1人1人を育てていくというスタンスですので、勤務日数や給与などの条件面では融通の利かない部分はあるものの、ある程度のマイペースを保ちながら業務を行うことができます。
その為、研修医のみならず、勤務医として入職された場合でも、問題を1人で抱えずに気兼ねなく相談して頂けたらと考えています。

【今回の募集について】

■募集の内容について教えてください。

病院としての課題は、在宅診療を強化していく事です。その為、内科医の中で、総合診療且つ在宅診療を担う医師を育成したいと考えています。また、医局の中で、各科でどの程度在宅に関わってもらえるかに重点を置いています。地域柄からも高齢者の方が多くニーズに合っている事から、総合医を強く求めています。また、糖尿病の疾患を持つ患者さんが多いので、糖尿病専門医を持つ医師を希望しています。
整形と外科では、各2名の常勤体制です。整形はほぼ毎日外来診療を行っており、病棟管理と手術もある為、部長の先生は休日であって1時間でも2時間でも出勤して診療を行っています。その為、負担を軽減したいと考えています。また、外科に関しては、年間300件位の手術を行っており、特に進行がんが多く、手術件数が多い為に募集しています。
脳神経外科については、常勤医4名です。院長先生と院長代行10年目以上の中堅の勤務医が2名在籍しています。今は、中堅の脳外科医を求めています。本来は後期研修医を受け入れたいのが本音ですが、脳外科学会の専門医制度が変わり、大学病院もしくは大病院のみの専門医取得と限られてしまった為、後期研修医を受け入れる事が難しくなりました。その為、ある程度の経験を持つ先生をと考えています。

■転職を希望される先生へ求める事を教えてください

社会的困難な患者さんが多いので、患者さんに寄り添える先生を求めています。また、認知症の高齢者が多く、医師の言うことが理解できない方も多いので、懇切丁寧に、患者さんに寄り添う事のできる先生でしたらベストです。
尚、他職種に対しても、コミュニケーションを取りながら、チーム医療を共同で診療を行う事は条件になります。特に看護師に関しては、医師と密接に集団医療をおこなうことが求められるので、各医師が自分の医療行為を進める為には、コミュニケーション力が重要になります。

■医局の雰囲気をお聞かせ下さい

医局には32名の医師がおり、各科の垣根が低いので、話しやすい環境です。
皮膚科・眼科・耳鼻科のみは大学からの派遣ですが、その他の科においては独自で採用をしています。特に、基幹型臨床研修指定病院ですので、研修医を一から育てようという雰囲気があります。各科の垣根が低いので、各科のコンサルタントが受けやすく、困った時には相談しやすい環境です。また、医局の事務が私を含めて5名おり、公私ともにサポートしていますので、医師業務に専念できます。そして、子育てや家庭の両立をせざるを得ない女性の先生に理解がありますので、女性の先生にも是非お越し頂きたいと思います。

■コメディカルの雰囲気はいかがでしょうか

医師が中心となってコメディカルと一緒に勉強会をし、現場レベルの強化を行っています。また、症例検討会や、カンファレンス、また、自主的な勉強会も行っており、一丸となって、質の良い医療提供を心がけています。
尚、公私にわたって、飲み会、カラオケ、サッカー、バレーボールを行ったり、野球チームがあったり、マージャンをしているグループもあり、職種を忘れて付き合っているような方々もいます。院内の雰囲気は、和気あいあいとしています。

■ご覧になっている先生に一言

先生の持っている良さを引き出して、診療に役立ててもらいたいと思っています。是非、気軽に面接に来て下さい!

汐田総合病院の募集はこちらより

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