勤務医のための雇用契約書
事前に取り決めたことが入職後に履行されなかったり、業務の内容や諸条件について入職前と話が違う…そんなことが原因で、退職せざるを得なくなるというトラブルを耳にすることがあります。
ここでは、転職をお考えの先生方に、雇用契約書の作成についてご紹介したいと思います。
一般的には、使用者(雇用する側)は労働基準法によって、賃金・労働時間などに関わる事項を文書にて明示することが義務付けられているので、基本的には自分自身で雇用契約書を作成する機会は多くないとは思いますが、面接の時に打ち合わせた様々な条件・要望・約束事を反故にされない為にも、雇用契約の内容をしっかりと確認し、契約書を取り交わすことが、その後のドクターズライフを左右することになります。
雇用契約書の一例
ドクターズアヴェニューでは、独自にアルバイト・転職活動をされている先生方に雇用契約書(見本)を用意いたしました。
契約を結ばれる際や、独自に契約書を作成される際には是非一度、下記の5つのポイントに注意しながら、ご参考までにご覧ください。
雇用契約書(見本)のダウンロード(ファイルサイズ:97.9KB)
PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビ システムズ社から無償提供されているAdobe Readerが必要です。
労働契約を結ぶ際の5つのポイント
厚生労働省が定める、労働契約を結ぶ際に雇用側が必ず文書にて明記するよう義務付けられているのは以下の通りです。
- 労働契約の期間(入職日など)に関すること
- 仕事をする場所や仕事の内容
- 仕事の始めと終わりの時間・休憩時間・休日・休暇など
- 賃金・年俸や、計算・支払方法、締め切り・支払い時期の明示
- 退職に関すること
雇用契約書の作成
それでは実際に雇用契約書を作成してみましょう。
契約書は、医師・採用医療機関等双方が1部ずつ各自保管するものですので、同じものを2部ご用意してください。
こちらの契約書の条項はあくまでも基本的なものですので、各項目など、ご自身の用途・目的に沿った内容でカスタマイズしてください。
形式は基本的に自由ですが、以下の点に注意をして、先生のご希望・ご要望と入職先の規定に沿った、先生ご自身の将来を開くための、確実な契約書を作成しましょう。
- 署名だけは必ず直筆です。捺印はシャチハタではなく実印を使用しましょう。
- 契約書を取り交わす際に訂正部分がある場合は、二重線を訂正部分に引き、ご自身と、雇用側双方の捺印をしてください。
- 契約書の信用性を高める為にも、割印(※1)や契印(※2)をしましょう。
※1…割り印とは、契約書などの文書で二通以上の独立した文書がある場合に、その文書の関連性をしめすために、それらの文書にまたがって押す印影(はんこ)のことです。
※2…契印とは、契約書などの1通の文書が、2枚以上にわたるときに、それらの文書が一体の一つのものであり、かつ、その順番で綴られていること証明するために文書と文書の綴り目に両方のページにまたがって押す印章(はんこ)のことです。
それでは先生方の、ご活躍を、ドクターズアヴェニュー・スタッフ一同、心からお祈り申し上げます。
尚、ドクターズアヴェニュー・コンサルタントに転職のご依頼を頂きますと、ご紹介からこれらの諸手続き・ご入職まで、一貫してサポートさせていただきます。また、雇用契約書の作成にあたっては、「3者契約」(注)を結ぶことにより、先生と採用医療機関の「証人」として弊社をご利用いただくことも可能です。
注:3者契約とは医師・採用医療機関・当社の3者が記入と捺印をする事により、当社がこの契約に対して問題ないとの意思表示をさせていただいたものです。つまり医師・採用医療機関等は当社が記入・捺印する事により、保障(保険)として利用される場合が非常に多くなっております。